タランボ(タラノキ)
早春の野草が咲き乱れてから一ヶ月、春の山菜も一巡して少しお腹あたりが太くなってきた。日中は気温も上がって木陰に入りたくなるような陽気がつづくと、さすがに、美味しい山菜の天ぷらからも開放されて、さっぱりしたものが食べたくなってくる。
【白あえ】

そんな時は、少し葉がひらいて大きくなたタラの芽がいい。
なるべく刺の少ないタラの芽を採ってきて、茎から柄までの硬い部分と葉の柔かい部分を、2cmくらいの大きさに切り分ける。
多めの水に塩を一つまみ入れ、沸騰したら硬い茎と柄をいれ煮立ったら、柔かい葉の部分を入れる。
さらに一煮立ちしたら、冷水にとって良く冷やして色止めをすると、緑が綺麗にのこる。良く冷えたらしぼって水をきり下ごしらえした豆腐とあえる。
白あえの方法はいろいろあるが、タラの芽の風味を生かした薄味にする。
だし汁で湯豆腐をつくり、クッキングペーパーなどで水気を良くとってから細かくつぶす(裏ごしをしてもいい)。
調味料、コショウ、塩、酒で下味をつけてからタラの芽とあえ、食べる時に醤油をかける。タラの芽、湯豆腐の水切りを充分にしないと、水っぽくて美味しくできない。逆に水を切りすぎて硬くなってしまったら、豆腐を茹でた時のだし出汁を少し入れるといい。
けずりぶし、やちりめんじゃこ、胡麻などをトッピングしても美味しい。
即席には、豆腐をそのままつぶして、水を軽く絞って下味をつけてあえても美味しく食べられるが、たくさん作るときは湯豆腐にしたほうが日持ちする。