タランボ(タラノキ ウコギ科)
[生えている場所] 道ばたや林のふちの日当たりの良いところ
線路沿いには、林のようにタラノキが生えた風景が、車窓に写しだされるところがある。
鋭い棘のせいか、道ばたでも取り残しがあって採取にはことかかない。
タラノキは傾斜地などで人の手が届かないものは、かなり大きな木になる。
[食べられる部分] 新芽
[味のポイント] ほろ苦さと、甘味の調和
[調理の仕方]
葉の付きぐあいを見て茎を適当な大きさに割り、天ぷらや、茹でてあえものかおひたしにする。
ただし茹でても、かなり苦味があるので、水に晒さないと食べられない。
茹ですぎるととけてしまうので注意が必要。
[天ぷら]
薄いころもを良くかき混ぜて材料のはだにころもが付きやすくする。
170〜180度で揚げると、薄いころもが半透明になりタランボの緑が美しくしあがる。揚げすぎると歯ごたえがわるくなり甘味が薄くなる。
切り口の角が薄く茶色になりかけたら上げる。揚げながら、熱いうちに塩を付けて食べるのが最高に美味しい。
[汁の実]
天ぷらの冷えたものや冷凍したものを、熱い味噌汁にいれる。
[木の芽あえ]
タラノメを2〜3cmに刻んで熱湯にくぐし、数時間水にさらしてあく抜きをする。苦味があるので好みに合わせて自分の味をつくる。(時々噛んで苦味を確かめる)
水切りしたタラノメをゴマ油で炒め、砂糖、醤油で味付けしトウガラシで辛味をつける。中火で良く炒め佃煮ふうにしあげる。チシマザサ(ネマガリ)のタケノコを刻んで一緒に炒めても美味しい。
また豆腐とあえて白あえにしても美味しい逸品ができる。
[保存方法]
天ぷらにしたものを、タッパなどに入れて冷凍する。