オオウバユリ(ユリ科)
[生えている場所] 低地の明るい林内や周辺の草地など
高さ1.5〜2mにもなる多年草で、葉は長い柄があり、葉脈が紅を帯びることもある。地下の鱗茎は大きく食用にされたが、今はあく抜きの方法など、調理できる人がほとんどいない。
丈の大きい野草は、どうも良く言われないようで、「ウドの大木」や「シシウド」それに「大姥百合」、花が咲くころに葉(歯)がないことから付けられたらしいのですが、それでは女性に対しても失礼である。
葉をおひたしにして食べられると聞いたことがあるが、食べたという人をしらない。大きくて柔かい葉は美味しそうに見えるが、全草に強い苦味がありあく抜きが必要だ。それに若いものより、写真くらいに大きくなったものの方が、苦味がすくないようだ。
[食べられる部分]
若い茎や葉。
若い葉を柄のつけ根から欠くように下へ倒すと簡単に採れる。
[味のポイント]
ユリの甘味とシャキッとした歯ざわり。
15〜20cmの柄を茹でて冷水にさらしあく抜きをする。
[調理の仕方]
苦味があるので、茹でたあとに苦味が少なくなるまで良く冷水にさらし、あえものやおひたしにする。
癖がないので、簡単な調理で風味を味わいたい。
[辛子マヨネーズあえ]
茎を茹でて水にさらすと、薄くて透明な皮が剥がれてくるので、取りのぞき数センチに刻んでマヨネーズとからしを混ぜたソースに絡める。