オオウバユリ(ユリ科)
[生えている場所] 春の山菜を参照
夏のまだ葉が青々している葉柄の基部は、肥大して澱粉を含みユリ根のような味がする。硬くなった繊維を噛むと苦味があるが、鱗片状の基部をはぎとって水洗いし、汚れを取って利用する。
とうが立つと葉の付根は地上部に上がって柄の基部は肥大せず、根にムカゴ状の小さい鱗茎をつけ、親株は種をつけた茎を残して枯れてしまう。
翌年、種子や小さい鱗茎から芽がでて若い株に交代される。
[食べられる部分] ユリ根状の葉柄の基部
[味のポイント]
ユリ根のような香りと甘味がある。
[調理の仕方]
若いものは茹でておひたしや和え物にし、繊維が硬くなったものは、茹でてから手でつぶし、ざるで濾して繊維を取り除く。さらに水に晒して澱粉や他の固形物が沈殿してから、うわ水を丁寧に捨て、できるだけ水分を少なくして利用する。
[ユリ根団子]
茹でて繊維を取り除いたものを、さらしやクッキング・ペーパーでかるくしぼって水気を少なくし、澱粉1、薄力粉2の割合で混ぜて団子をつくる。
焼いたり、水団にすると美味しく食べることができる。
[中華風すいとん]